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生徒の振り分け

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横浜マリーナ会員の斎藤智氏が執筆した大人のためのクルージングヨット教室を題材にしたマリン、セイリングクルーザー小説。

クルージング教室物語

第18回

「さあ、それでは皆さんがこれから乗るヨッ
トの配属を発表します」

 教壇に立っている横浜マリーナのスタッフ
がヨット教室の生徒たちに言った。

 いよいよ、生徒たちが乗るヨットの配属が
発表されるのだ。教室の後ろで振り分けられ

るのを待っているヨットのオーナーたちの側
にも緊張が起こっていた。

「まず、最初にヨットの船名を言ってから、
そのヨットに配属になる生徒さんの名前を呼
びますので、自分のヨットの船名が呼ばれま
したら、そのヨットのオーナーさんは返事を
して前に出てきてください」

 マリーナスタッフが言った。

「それでは、まず始めはシリウスさん!」


「はい!」

 マリーナスタッフに呼ばれたシリウスのヨ
ットのオーナーさんは、大きな声で返事する
と、教室の前に出た。

「シリウスのヨットの配属は、虻川さん、今
野さん、松川さん…」

 マリーナスタッフに呼ばれた生徒さんも、
大きな声で返事して、教室の前に出る。
 だいたい、一艇につき、3、4名の生徒が

配属になる。

 教室の前で、これからお世話になるオーナ
ーさんとの初対面を果たした生徒たちは、オ
ーナーに連れられて、それぞれ配属になるヨ
ットの停まっているバースに移動していく。

「ラッコさん」

 麻美は、マリーナスタッフに、自分のヨッ
トの名前を呼ばれて、大きな声で返事すると
教室の前に出た。


 ラッコの番の振り分けがきたのだ。

「ラッコさんへの配属は、永田さん・・」

 マリーナスタッフがラッコのヨットに配属
になる生徒の名前を順番に呼んだ。
 全部で4人の生徒がラッコ配属になった。

 最初に呼ばれた永田さんというのは、麻美
がさっき、ロープワーク、ロープの結び方を
教えてあげていた女の子だった。
 麻美は、可愛い女の子で一緒の船になれた

ら良いなって思っていたので、永田さんが呼
ばれて、教室の前に出てきたときは少し嬉し
かった。

「それでは、ヨットに移動しましょうか」

 麻美は、ラッコの配属になった4人の生徒
たちと初対面の挨拶をしてから、皆を連れて
ヨットのほうに移動した。

 麻美も、永田さんと一緒になれてうれしか
ったが、永田さんのほうも、さっきロープの


結び方がわからなかったときに、優しく教え
てもらったお姉さんの船に配属になれたのが
嬉しかったみたいだった。

第19回につづく


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