Skip to content

クラブレース

1本を読もう

2本を読もう

3本を読もう

4本を読もう

5本を読もう

6本を読もう

7本を読もう

8本を読もう

9本を読もう

10本を読もう

11本を読もう

12本を読もう

13本を読もう

14本を読もう

15本を読もう

16本を読もう

17本を読もう

18本を読もう

19本を読もう

20本を読もう

21本を読もう

22本を読もう

23本を読もう

24本を読もう

25本を読もう

26本を読もう

27本を読もう

28本を読もう

29本を読もう

30本を読もう

横浜マリーナ会員の斎藤智氏が執筆した大人のためのクルージングヨット教室を題材にしたマリン、セイリングクルーザー小説。

クルージング教室物語

第26回

 今日は、初夏で快晴だった。

 この日は、クラブレースの日だった。

 横浜マリーナでは、同じマリーナに置いて
いるヨット同士でレースを行って、各ヨット
同士の親善を深めている。
 同じマリーナのクラブ艇同士がレースを行

うので、クラブレースだ。

 横浜マリーナのクラブレースは、月に一回
のペースで、年間にして合計8回、レースが
行われている。
 各レースでの順位を合計して、一番になっ
たヨットには、その年の総合優勝艇として、
『横浜マリーナ特製優勝カップ』を贈呈して
年間総合優勝艇として表彰される。
 ヨットレースが好きなヨットの各オーナー
クルーたち乗員は毎年、優勝カップを目指し
ヨットレースの練習に必死になっていた。


「今日は、賑やかですね」

 クラブレース当日の朝、マリーナにやって
来た洋子は、麻美に言った。

 その日の朝は、今年のクラブレースの第一
回目ということで、クラブレースに参加する
ヨットの乗員たちで、横浜マリーナはいつも
の日曜日よりも人が集まってきていて賑やか
だったのだ。

「隆さん、うちのヨットもレースに参加する

んですか?」

 ルリ子が隆に聞いた。

 隆は、首を横に振ってレースには参加しな
いと答えた。
 隆のヨット、ナウティキャットは、内装の
造りは、木部を多用していて、ほかのヨット
よりも豪華な見た目だったが、それだけ船の
重量が重く、セイリングをすると、ほかのヨ
ットよりもスピードが出ずに遅かった。
 クラブレースに参加したところで、隆のヨ


ットでは、レースには勝ち目がなかった。

「参加しても勝てないとは思うけど、レース
には参加してみたいか?」

 隆は、自分のヨットに割り当てられた生徒
たち皆に聞いてみた。
 生徒たちは、ヨットに乗るようになってか
ら1か月ぐらい経って、少しずつだがヨット
の乗り方、操船方法もわかってきているみた
いなので、クラブレースに参加してみて、自
分たちの実力を確かめてみたいのではないか

と思い、質問したのだった。

 生徒たちの返事は、特にレースには参加し
てみたいって感じでもなかったので、海上で
ほかのヨットたちが参加するレースを少し観
戦してから、いつも通りにデークルージング
を楽しもうということになった。

「それでは、出航の準備をしようか」

 隆は、ほかの生徒たち皆と艇庫のヨットの
上に乗って、キャビンの中にしまってあった


ロープやセイルを出したり、結んであったロ
ープをほどいたり、出航の準備を始めた。
 1か月前だったら皆、まだロープの結び方
もわからず、隆が教えながらの出航準備だっ
たので、実質、隆が一人で全部の出航準備を
しているようなものだった。

 それが今は皆も、だいぶヨットの事がわか
ってきたため、前のセイル、真ん中のセイル
後ろのセイルとそれぞれに担当ごとに別れて
分担して出航準備できるようになっていた。

 皆は、出航準備に夢中になっていたので誰
も気づかなかったが、出航準備の途中で、麻
美の姿がどこにもいなくなっていた。

第27回につづく


Comments

Comments are closed.

こちらのページもよくご覧になられています

 

Widgets

  • 読者の方

    読進社書店の書棚には、これまでに読進社が出版してきた数々の書籍を陳列しています。

    書棚の書籍はすべて実際に手に取ってご自由にお読みになって頂くことが出来ます。

    気に入った書籍が御座いましたら、お手持ちのカゴに入れてまとめてレジに持っていき、ご購入頂くことも出来ます。

    ご購入された書籍は、パソコンからでもスマホからでもどこからでもインターネット上に繋がればすぐにお読みになることが出来ます。

    通販市場 by Telemall 9Fにも出店中

  • 作家の方

    ご自身の作品を、パソコンからでもスマホからでもインターネット上に繋がればどこからでもすぐに発表して頂くことが出来ます。

    まずは、作家登録ページの簡単な入力フォームより読進社に作家登録をお願いします。

    作家登録が済みましたら、書籍出版フォームに作品原稿をお送り下さい。

    お送り頂きました作品原稿は、すぐに書籍化されて読進社書店の書棚上に陳列されます。

    作家登録、書籍出版についての詳細は、作家登録のページをご覧下さい。

Scroll to top