Skip to content

遠くへいきたい

1本を読もう

2本を読もう

3本を読もう

4本を読もう

5本を読もう

6本を読もう

7本を読もう

8本を読もう

9本を読もう

10本を読もう

11本を読もう

12本を読もう

13本を読もう

14本を読もう

15本を読もう

16本を読もう

17本を読もう

18本を読もう

19本を読もう

20本を読もう

21本を読もう

22本を読もう

23本を読もう

24本を読もう

25本を読もう

26本を読もう

27本を読もう

28本を読もう

29本を読もう

30本を読もう

横浜マリーナ会員の斎藤智氏が執筆した大人のためのクルージングヨット教室を題材にしたマリン、セイリングクルーザー小説。

クルージング教室物語

第5回

 こんなものなのかと隆は思っていた。

 待ちに待っていた初めてクルーザーに乗れ
る日曜日が来て、クルーザーに乗った後で、
隆はそう感じていた。

子どもの頃、よく自分たちが小さなOPディ
ンギーで港内を走っているときに、その横を

大きなクルーザーが通り越して港外へと走っ
ていった。

 そのとき、隆はその通り越していくクルー
ザーを見ながら、いつか自分もあんな大きな
クルーザーに乗って外海に出てみたいなと思
っていた。

 当時、まだ小学生だった隆は、横を通り越
して外海に出て行くクルーザーは、毎週、外
洋にでてアメリカやオーストラリアなど外国
に行っているのだと本気で思っていた。


 それから大きくなって、さすがに隆も、ク
ルーザーで毎週、外国に遊びに行っていると
は思わなくなっていたが、もう少し沖から離
れたところまでは行っているとは思っていた
のだ。

 現実には、日曜日の朝、ヨットハーバーを
出航したクルーザーは、港を出ると、出てす
ぐのところでセイルを上げて、何時間かグル
グルと停まっているタンカーの周りをセイリ
ングしてから帰港してしまったのだった。

 初めてのクルーザーは、どうだったかとオ
ーナーに聞かれた隆は、もう少し遠出してい
るのかと思いましたと正直に答えた。

 すると、オーナーは大声で笑って、確かに
ちょっと港から近すぎたかと言った。
 ただ、隆の想像していた外洋に、ヨットハ
ーバーのある横浜からヨットで行こうと思う
と、横浜港を出て、さらに東京湾を南下して
行かないといけないらしい。
 それには、海や気象条件にもよるが、だい
たい10時間以上はかかるそうだ。


 日曜日の日帰りでは、とても行って帰って
これないらしい。

 夏休みになったら、一週間ぐらい休みを使
って、隆のいう外洋、伊豆七島のあたりまで
セイリングで行くから、ぜひ一緒に行こうと
誘われた。

 すっかりクルーザーのセイリングに、はま
ってしまっていた隆は、二つ返事で、ぜった
い行きますとお願いをしていた。

第6回につづく


Comments

Comments are closed.

こちらのページもよくご覧になられています

 

Widgets

  • 読者の方

    読進社書店の書棚には、これまでに読進社が出版してきた数々の書籍を陳列しています。

    書棚の書籍はすべて実際に手に取ってご自由にお読みになって頂くことが出来ます。

    気に入った書籍が御座いましたら、お手持ちのカゴに入れてまとめてレジに持っていき、ご購入頂くことも出来ます。

    ご購入された書籍は、パソコンからでもスマホからでもどこからでもインターネット上に繋がればすぐにお読みになることが出来ます。

    通販市場 by Telemall 9Fにも出店中

  • 作家の方

    ご自身の作品を、パソコンからでもスマホからでもインターネット上に繋がればどこからでもすぐに発表して頂くことが出来ます。

    まずは、作家登録ページの簡単な入力フォームより読進社に作家登録をお願いします。

    作家登録が済みましたら、書籍出版フォームに作品原稿をお送り下さい。

    お送り頂きました作品原稿は、すぐに書籍化されて読進社書店の書棚上に陳列されます。

    作家登録、書籍出版についての詳細は、作家登録のページをご覧下さい。

Scroll to top