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横浜マリーナ会員の斎藤智氏が執筆した大人のためのクルージングヨット教室を題材にしたマリン、セイリングクルーザー小説。

クルージング教室物語

第1回

 海野隆は今はやりのIT実業家だった。

 彼の愛艇は33フィートのモーターセーラ
ーだった。彼がヨットに乗るようになったの
は小学生の頃からだった。
 子どもの頃はずっと小さいディンギーに乗
っていた。その後、大学生になって初めはヨ
ットハーバーでクルーとしてヨットに乗るよ

うになったのだ。
 はじめてヨットに乗ったときから、いつか
はぜったい自分のクルーザーが欲しい、いつ
かは自分のヨットを持ちたいと思っていた。
 その念願がかなったのは、ほんの数年前の
ことであった。

 彼は大学を卒業した後、会社に就職してサ
ラリーマンをしていた。
 夜、仕事で遅くなることもたまにはあった
が、早く帰れた日には趣味のパソコンでイン
ターネットを鑑賞するのが彼の日課だった。


 インターネット鑑賞をしているうちに、こ
んなサイトがあったらいいのにと思っていた
サイトを、だれも作らないのならば自分の手
で構築してみようかと思った。
 作ってみたら、意外にもそのサイトがヒッ
トしてしまって、今では従業員も数百名、東
京の一等地に20階建ての自社ビルをかまえ
るまでのIT会社に成長していた。

 そして子どもの頃からの念願がかなって、
33フィートのモーターセーラー、ヨットを
持つことができたのだった。

第2回につづく


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