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ページ3 | ニューヨーク恋物語

 隆には、小学5年生になる妹がいた。妹の名前は、ゆみといった。

 隆の家は、マンハッタン島から一つ橋を渡った郊外のリバデールにある。リバデールは、ハドソン川の川岸にある自然豊かな町だ。この町に隆は、妹のゆみと二人暮らしをしていた。そこの川沿いに建っている17階建てのアパートメントの7階に住んでいた。

 2人の両親は、妹のゆみがまだ生まれたばかりの頃に交通事故で亡くなっていた。それ以来、高校を卒業し就職したばかりの隆は、商社で働きながら、妹のゆみをリバデールの町で育ててきた。

 先ほど話した隆が進学を諦めたある事情とは、生まれたばかりのゆみを残して、2人の両親が交通事故で亡くなったことだった。

 隆の運転する車は、ようやく渋滞を抜けて空港の駐車場に到着できた。

 ちょうどシェイスタジアムの横を通り過ぎるあたりから道が空き始めてきた。シェイスタジアムは、ラガーディナ空港のわりと近くに建っている。ラガーディナ空港はアメリカ国内向けの飛行機の発着場、ニューヨークにある空港だ。

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