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ページ10 | ニューヨーク恋物語

「持ちましょうか」

 隆は、空港のカートを持ってきて、そこに岡島さんたちの荷物を載せた。隆は、岡島さんから荷物を受け取りカートに載せながら、

「そうか。ゆみが5年生ってことは、良明君と同じ学年になるのかもしれないね」

 隆は、側で荷物を積むのを手伝ってくれていた良明に言った。

「いいな。あたしと同じクラスだったら良かったのにな」

 美香が、言った。

「どうして?」

「だって、新しい学校に入る前に、お友達ができていれば、初めての学校にも通いやすいもの」

「なるほど。確かに、それはそうだ」

 隆と岡島さんの奥さんは、美香に微笑んだ。

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